千葉県幕張新都心――。
整然としたビルや巨大施設が立ち並ぶも何処か閑散としたその光景は、
宛ら廃れた未来都市のような雰囲気を醸し出している。
現実に居ながらにして、
恰も虚構の世界に紛れ込んだかのような錯覚……。
そして此処にはもう一つの“非現実”が存在する。
昏き闇夜に誘われ、何処からともなく集う走り屋達。
繰り広げられるスピードの競演。
鋭く流れる景色は、時として自分の存在ですら飲み込んでしまいそうに感じられる。
しかしただそれだけが走り屋達を此処へ誘う理由と言えるのだろうか。
その先に何かを望むのか?
その場に何かを期待するのか?
或いはその故さえも求めるのか?
彼らの眼前に映るのは無限に続く道か、それとも……。
様々な想いの交錯する現実と夢の狭間。
そして今夜も幕張はもう一つの姿へと変貌する――。
#001 | 敏行〜antipodisch〜 | 1 2 3 |
#002 | 美由〜Augendiener〜 | 1 2 3 |
#003 | 開演〜Anfang〜 | 1 |
#004 | 邂逅〜Begegung〜 | 1 2 3 |
#005 | 再訪〜wieder aufsuchen〜 | 1 2 3 |
#006 | 再会〜des Wiedersehen〜 | 1 2 3 |
※旧R.O.A.Dも一応残しておきます。此方よりどうぞ。